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ドコモの法人携帯の乗り換え(MNP)方法とは?予約番号の発行方法など手続きについて徹底解説

MNPは電話番号を変えずに乗り換えできる便利な制度ですが、法人契約の手続きは個人と異なり、複雑な点も多くあります。
本コラムでは、ドコモからの他キャリアへのMNP転出、他キャリアからドコモへのMNP転入の手順、予約番号の取得方法から注意点まで、網羅的に解説しています。担当者様が安心して手続きを進めるためのガイドとして、ぜひお役立てください。
目次
法人携帯の乗り換え(MNP)とは?
MNP(モバイルナンバーポータビリティ)とは、現在利用している携帯電話番号をそのまま引き継いで、他の携帯電話会社に乗り換えることができる制度です。この手続きには、現在の携帯電話会社から発行される「MNP予約番号」が必要となります。
乗り換え(MNP)であれば、従業員や取引先に周知している電話番号を変更する必要がないため、ビジネスへの影響を最小限に抑えながら、通信コストの見直しやサービス内容の改善を図れる点が大きなメリットです。
【法人向け】ドコモから他キャリアへの乗り換え(MNP)手順
ドコモから他キャリアへ乗り換える手順は、大きく分けて以下2ステップです。
Step1 ドコモでMNP予約番号を取得する
Step2 乗り換え先のキャリアで乗り換え契約を申し込む
事前に必要な書類を準備しておくことで、手続きがスムーズに進むでしょう。
Step1 MNP予約番号を取得
乗り換え手続きの第一歩は、現在契約中のドコモから「MNP予約番号」を発行してもらうことから始まります。
MNP予約番号とは、「現在のキャリア(ドコモ)から、他のキャリアへ電話番号を引き継いで乗り換えます」という意思を証明するための、10桁の受付番号です。乗り換え先の携帯会社にこの番号を伝えることで、契約者が誰であるかを正確に把握し、スムーズに電話番号の引き継ぎ手続きを行うことができます。
この予約番号には発行日を含めて15日間の有効期限があり、期限を過ぎると自動的に無効となります。そのため、取得後は計画的に乗り換え手続きを進めることが重要です。
ドコモの法人契約の場合、以下4つの方法で取得できます。
①電話での取得
ドコモ・インフォメーションセンターへ電話し、音声ガイダンスに従って手続きを進めます。契約内容の確認があるため、「ご契約者電話番号」と「契約時に指定した4桁の番号(ネットワーク暗証番号)」を準備しておきましょう。
受付時間:午前9時〜午後8時(年中無休)
・ドコモの携帯電話から:151(無料)
・一般電話などから:0120-800-000
※音声ガイダンス スキップ番号はどちらも「4→2→2」です。音声ガイダンスが流れている途中でも操作可能です。
②Webサイトでの取得
法人向けオンライン手続きサイト「ドコモビジネスオンラインポータル」から24時間いつでも手続きが可能です。アカウント情報を準備の上、ログインして手続きを行ってください。
③ドコモショップでの取得
ドコモショップの窓口でも、MNP予約番号の発行手続きが可能です。ただし、手続きには以下の持ち物が必要となるため、事前に準備してから来店しましょう。
【来店時に必要なもの】
・法人確認書類(登記簿謄抄本、現在事項全部証明書など)
・来店者の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
・来店者の在籍確認書類(社員証、名刺など)
※待ち時間を短縮するため、ドコモ公式サイトからの来店予約をおすすめします。必要書類に関しては、事前に店舗へ電話確認しておくとより安心です。
④営業担当を通しての取得
ドコモの営業担当または代理店経由で契約している場合、担当者へ連絡することでMNP予約番号の発行手続きが可能です。
Step2 他キャリアへの申し込みと必要書類の提出
MNP予約番号を取得したら、15日の有効期限内に乗り換え先の携帯電話会社へ申し込みます。申し込みは、オンラインショップ、実店舗、法人携帯の販売代理店などで受け付けています。
申し込みの際には、主に以下の書類が必要となります。
・取得した「MNP予約番号」
・各キャリア指定の申込書
・法人確認書類(登記簿謄本、現在事項全部証明書など ※発行から3ヶ月以内)
・手続き担当者の本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)
・手続き担当者の在籍確認書類(名刺、社員証など)
・法人印または代表者印
・支払い手続きに必要なもの(法人名義のクレジットカード、キャッシュカードなど)
※乗り換え先によって必要書類が異なる場合があるため、事前に必ず確認しましょう。
ドコモから他キャリアへ乗り換える際の注意点
ドコモから他キャリアへ乗り換える際には、主に以下の点に注意が必要です。
【契約解除料の確認】
法人契約の場合、3年契約という契約期間の縛りがある場合があり、更新月以外に解約すると契約解除料※が発生する可能性があります。契約解除料は高額な場合もありますので、乗り換えを検討する際は現在の契約内容を必ず確認しましょう。
※プランによっては契約期間の縛りがない場合もあります。
【端末代金の残債】
端末代金の分割払いが残っている場合は、解約後も引き続き支払う必要があります。乗り換え前に、残りの支払回数と総額がいくらで、いつ支払いが完了するのかをキャリアに必ず確認しましょう。正確に把握しておくと、乗り換え後の資金計画が立てやすくなります。
【キャリアメールの失効】
ドコモのキャリアメール(@docomo.ne.jp)は引き継げず、乗り換えと同時に失効・利用不可となるため、利用していた場合は事前にデータバックアップをおすすめします。
【法人向け】他キャリアからドコモへの乗り換え(MNP)手順
ソフトバンク、au、楽天モバイルなど他キャリアからドコモの法人携帯へ乗り換える場合も、基本的な流れは同じです。現在契約中のキャリアでMNP予約番号を取得し、ドコモで新規契約手続きを行います。
現在のキャリアでの予約番号取得方法
まずは現在契約しているキャリアでMNP予約番号を発行します。主なキャリアでの発行方法は以下の通りです。
ソフトバンクからドコモへの乗り換え(MNP)
ソフトバンクの法人契約では、「法人コンシェルサイト」からオンラインで手続きが可能です。また、貴社の法人営業担当者(代理店を含む)や法人様専用窓口への電話でも発行を受け付けています。
auからドコモへの乗り換え(MNP)
auの法人契約では、「法人お客さまセンター」または貴社の法人営業担当(代理店を含む)への電話でMNP予約番号を取得できます。店舗でもMNP予約番号を取得できますが、契約状況によっては電話のみの受付となる場合があります。
楽天モバイルからドコモへの乗り換え(MNP)
楽天モバイルの法人契約では、電話または「my 楽天モバイル Office」の管理画面からMNP予約番号の発行手続きが可能です。
ドコモでの申し込みの流れと必要な書類
MNP予約番号を取得後、ドコモショップ、ドコモビジネスオンラインショップ、または法人営業担当者(代理店を含む)を通じて申し込みます。手続きをスムーズに進めるためには、事前の来店予約や必要書類の準備が重要です。
【主な必要書類】
・他キャリアで発行した「MNP予約番号」
・ドコモ指定の申込書
・法人確認書類(登記簿謄本など、発行から3ヶ月以内のもの)
・来店者の本人確認書類(運転免許証など)
・来店者の在籍確認書類(社員証、名刺など)
・法人印
・支払い手続きに必要なもの(法人名義のクレジットカードまたはキャッシュカード)
他キャリアからドコモへ乗り換える際の注意点
他キャリアからドコモへ乗り換える際は、ドコモが提供する料金プランやサービス内容が自社の利用状況に合っているか、事前に十分確認しましょう。
また、乗り換えキャンペーンが適用される条件(対象プランへの加入など)もチェックすることが重要です。現在契約中のプランや割引などと見比べて、トータルのコストの比較もしておきましょう。
法人携帯の乗り換え(MNP)に関するよくある質問
ここでは、法人携帯のMNPに関して多く寄せられる質問にお答えします。手続きを進める上での疑問点や不安を解消しましょう。
予約番号の有効期限は?
MNP予約番号の有効期限は、発行日を含めて一律で15日間です。この期限を過ぎると予約番号は無効となり、再度取得する必要があります。予約番号を取得したら早めに手続きを進めることをおすすめします。
複数台同時に乗り換える場合の対応は?
もちろん、複数台の法人携帯を同時に乗り換えることは可能です。
ただし、ご担当者様が自ら手続きを行う場合、乗り換えたい全ての回線分の「MNP予約番号」を1つずつ取得し、台数分の申込書類を準備する必要があります。特に台数が多くなると、手続きの管理が非常に煩雑になり、多くの時間と手間がかかってしまうのが実情です。
法人営業担当がいる場合は、一括で複数のMNP予約番号を発行することができるため、相談することをおすすめします。
乗り換え(MNP)の際にかかる費用・解約金は?
乗り換え(MNP)の際にかかる費用は、主に以下が考えられます。
【現契約キャリアに支払う】
・契約解除料(違約金)
・端末代金の残債
・最終月の月額料金(※日割りにならない場合がほとんど)
【新しいキャリアに支払う】
・新規契約事務手数料
法人契約の場合、更新月以外に解約すると高額な契約解除料(違約金)が発生することがあります。キャリアや契約プランによっては数万円規模の費用がかかるケースもあるため、乗り換えを検討する際は、まず現在の契約内容を必ずご確認ください。
契約解除料(違約金)や新規契約事務手数料については、乗り換え先でキャッシュバック等のキャンペーンを行っている場合もありますので、併せて確認することをおすすめします。
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まとめ
本コラムでは、ドコモの法人携帯におけるMNPの手順や注意点について転出・転入の両面から解説しました。
MNPは電話番号を変更せずに通信コストを大幅に見直せるチャンスですが、法人契約では複数台の手続きや料金プランの比較、契約内容の確認など、担当者様が行うべき作業が多岐にわたります。
スムーズな乗り換えを実現するためには、事前の情報収集と計画的な準備が不可欠です。ぜひ本コラムを参考に、自社に最適なキャリアへの乗り換えをご検討ください。