投稿日: 更新日:
テレワーク勤務のストレスの原因と解決策についてご紹介します
テレワークはオフィスワークと異なったストレスがかかります。そのためストレスの原因を特定し、適切な解決策を講じることが大切です。テレワークのストレスの原因と解決策について紹介します。
目次
テレワーク勤務のストレス6つの原因
テレワークはオフィスワークとは違うストレスがかかることが、株式会社リクルートキャリアが行った調査により判明しました。
同調査によると、テレワーク勤務が始まったことで“以前にはなかった”仕事上のストレスを感じたことがある人の割合は59.6%であると発表してい
ます。[注1]
ここからはテレワーク勤務のストレスの原因について紹介します。
1. コミュニケーションが取れない
テレワークでストレスを感じる要因の1つがコミュニケーションの難しさといえるでしょう。
相手の状況が把握できないテレワークでは、コミュニケーションを取るタイミングが分からず、結果として業務に関係するものだけでなく、雑談な
ども減ってしまいます。
オフィスワークのように気軽にコミュニケーションを取ることができないことがテレワーク勤務のストレスの原因と考えられます。
2. 孤独感や不安感
一人暮らしや単身赴任者では、仕事上のコミュニケーションがないことで、1日中誰とも喋らないという人もいるでしょう。
その結果、孤独感や疎外感を感じる恐れもあります。
また、若い世代では、仕事をしている様子が相手から見えないことから「サボっているのではないか」と思われることを不安視する声も上がってい
ます。[注2]
周りに人がおらず、基本的に一人で問題を解決する場面が多くなってしまうことも、ストレスの原因と考えられます。
[注2]株式会社ヌーラボ「20代の2人に1人が「テレワーク時、サボっていると思われるストレス」を実感 – 調査結果:テレワークとサボりの関係性」
3. オンオフの切り替えができない
テレワークでは、仕事をする場所と生活空間が一緒になってしまうため、オンオフの切り替えが難しくなることもストレスが溜まってしまう原因で
しょう。
オフィスワークでは、仕事に向かう準備をする、場所が変わるなど、気持ちを切り替えるタイミングがあります。
しかしながら、テレワークではなかなか仕事モードに切り替わらない人もいれば、朝から晩まで仕事を続けてしまう人もいるなど、気持ちの切り替
えが上手くいかない人も出てくるでしょう。
これもストレスの原因と考えられます。
4. 気分転換が難しい
オフィスでは、休憩時間に雑談する、お昼にランチに出かける、夜は同僚と飲みに行くなど、気分転換をするタイミングが丁度よく揃っています。
ですが、家に居ることが基本のテレワーク勤務では、「ちょっとした気分転換」が難しいことがストレスの原因となってしまいます。
気分転換ができないことで、仕事のことが頭からずっと離れないなどの悪循環に陥ってしまう可能性もあります。
5. ほどよい緊張に欠け張り合いを感じない
オフィスでは、上司や同僚の目があることでほどよい緊張感が生まれ、仕事をするモチベーションに繋がります。
また、同僚よりも契約件数を増やしたり、速く仕事を終わらせたり、切磋琢磨することで張り合いも生まれるでしょう。
一人で仕事をするテレワーク勤務では、周りの目もなければ、競い合う人も居ないため、緊張感がないことが逆にストレスとなっている可能性もあ
ります。
6. 生産性が落ちる
会社側でテレワークに必要なツールの準備が整っていない場合、オフィスで仕事をするよりも従業員の生産性が落ちてしまうでしょう。
また、自宅の通信環境が不安定だったり、家族と同じ部屋で仕事をしないといけなかったり、テレワークに適した環境にできていないなら、普段仕
事ができる人でも、効率よく進めるのは困難になります。
仕事が思うように進まない状態は、働く上での大きなストレスになるといえるでしょう。
テレワーク勤務のストレス対策で企業ができること
テレワーク勤務のストレス対策では、企業側が仕組みを作ることで、解決に繋がることもあります。
先に、企業ができる対策について解説します。
雑談できる環境を作る
先述した、株式会社リクルートキャリアが行った調査によると、仕事中に「雑談」がある人とない人では、ストレスの解消状況に14.1ポイントの差
があることがわかりました。
仕事中に雑談できる人の方がストレスが長引く可能性が低下するため、雑談ができる環境を整えることが、テレワークのストレス対策には重要とい
えそうです。
雑談用チャットを開設したり、ウェブカメラを使った雑談タイムを設けたりするなど、仕事の息抜きができる環境を設定するとよいでしょう。
定期面談の実施
上長は1対1のウェブ面談を実施し、各自が抱えている悩みやストレスを把握しましょう。
実際に顔を見ながら話をすることで、文字だけでは確認できない健康状態の把握にも繋がります。
さらにコミュニケーションを取るきっかけとしても有効です。
テレワークはストレスがかかりやすい人と、そうではない人に分かれるため、一人ひとりの状況を適切に把握することが、対策を施す上でも重要に
なります。
相談できる体制を強化する
テレワークでは、どのようなストレスがかかるか不明確な部分も多く、また、上長のみで解決できないケースも出てくるでしょう。
テレワーク勤務を導入する際は、相談できる環境を整えることがストレス対策をする上で重要です。
ITツールの利用方法や精神的な悩みなど個別に相談できる、専門の窓口を社内に設けることが望ましいでしょう。
もし、窓口の設置が難しい場合は、公的な相談窓口を事前に共有するなどの対策を講じるようにしましょう。
テレワーク勤務のストレス対策で個人ができること
オフィスのように、オンとオフの切り替えが難しいテレワークでは、会社の制度改革に頼るだけでなく、一人ひとりがストレス対策を行うことも大
切です。個人ができる対処方法を紹介します。
仕事に適した環境を作る
仕事と生活をスムーズに切り替えられるように、テレワークに適した環境を準備しましょう。
例えば、仕事用の部屋が用意できず、リビングのテーブルにPCを置いて作業しているなら、新たに簡易デスクとチェアを用意しましょう。
それだけでも、生活と仕事の空間を区切ることができ、ストレスの軽減に繋がるでしょう。
生活リズムを守る
テレワークは朝起きてすぐに仕事に取りかかれ、寝る直前まで仕事ができるため、生活が乱れがちになります。
とはいえ、生活リズムが乱れると、ストレスを感じやすくなる原因となってしまうでしょう。
そのため、朝はオフィスワークと同じ時間に起き、終業時間以降はPCをオフにするなど、生活リズムを自分で守ることも、ストレス対策のうえでは
大切です。
軽く運動する
通勤や外勤が減るテレワークでは、運動不足になりがちです。
また、軽い運動はストレスを軽減する効果が期待できます。
そのため、長期間テレワークが続く場合は、意識して運動をする時間を取り入れることで、健康維持やリフレッシュ効果が期待できるでしょう。
運動器具を用意しなくてもできる、ラジオ体操やヨガ、ストレッチなどを生活に上手に取り入れてみましょう。
テレワークはストレスの原因を把握し上手に対処しよう
テレワーク勤務はオフィスワークとは異なるストレスがかかり、さらに、年代によってもストレスの原因が異なる点が特徴といえます。
そのため、対策を講じる際は、それぞれが抱えるストレスの原因が何かを特定することが大切です。一人ひとりに合ったストレス対策を実施し、テ
レワークを快適に進めていきましょう。