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格安SIMはなぜ安い?安さの仕組みや理由をお伝えします
2013年頃から注目を集めるようになった格安SIMは、最近ではスマートフォンを持つ人の間で人気になっています。
格安SIMは大手キャリアに比べ、良心的な価格でスマートフォンを使用できるので通信費の節約になるからです。
しかし、あまりに大手キャリアと価格が違うので「なぜ、こんなに安いの?」「デメリットがあるのでは?」など、不安を感じる人もいるでしょう。
そこで本記事では、格安SIMの安さの仕組みや理由について詳しく解説します。
本記事を読めば、格安SIMのメリット・デメリットの両方を理解できるので、自分のスマートフォンの使い方に合わせたSIMカードを検討できるようになるでしょう。
目次
格安SIMはネット通信をするために必要なICカード
格安SIMについて知るには、前提条件としてSIMカードについて知っておく必要があります。
SIMカードとは加入者情報を特定できるよう固有のID番号が記録されたICカードのことです。
端末で利用する電話番号や回線情報が登録されています。
そのため、SIMカードがないとスマートフォンでインターネット通信や通話をすることはできません。
基本的にドコモやau、ソフトバンクの大手キャリア以外はインターネット回線を持っていないので、SIMカードのサービスを行うには大手から借りる必要があります。
インターネット回線を借りて3大キャリア以外の会社が独自に提供しているのが格安SIMです。
格安SIMの5つの特徴
格安SIMは価格が安いこと以外にもさまざまな特徴があります。ここでは、格安SIMの5つの特徴についてまとめました。
大手キャリアのSIMと何が違うのか、チェックしてみてください。
【特徴1】安く利用できる
格安SIMの最大の特徴は、大手キャリアに比べてインターネット回線を安く利用できることです。
大手キャリアのスマートフォン向けサービスでは、データ定額や通話し放題などをさまざまなプランが準備されていますが、安くても月額料金は5,000円を超えるものがほとんどになります。
それに比べて格安SIMならデータ通信容量などの制限がありますが、月額1,500円など学生でも手軽に契約できるほど低額なサービスがほとんどです。
年間にすると数万円単位で通信料が変わってくるので、格安SIMは利用料金を押さえたいユーザーにとても魅力のある商品といえるでしょう。
【特徴2】3大キャリアとサービスエリアが同じ
インターネットと通話の回線を持っているのはドコモやau、ソフトバンクなどの大手キャリアのみです。
格安SIMも大手キャリアからインターネットや通話回線を借りてサービスを提供しています。
そのため、基本的に利用できるサービスエリアは大手キャリアと同じです。
格安SIMは価格が安いからエリアが狭いのではと思われがちですが、回線を貸し出す会社と全く同じなので、心配ないことがわかるでしょう。
【特徴3】データ通信用と音声通話付きの2種類がある
一般的に格安SIMにはデータ通信のみと音声通話とデータ通信がセットになった2種類のサービスがあります。
基本的に格安SIMの音声通話付きは割高な印象を受けますが、Skype やLINEといったデータ通信で通話ができる無料のアプリもあるので、スマートフォンの通話はこれらでカバーすることも可能です。
【特徴4】電話番号はそのまま引き継げる
格安SIMも今まで使っていた電話番号をそのまま引き継ぐことができます。
事務手数料はかかりますが、自分の番号をそのまま保持できるので、気軽に格安SIMを試せる点は大きな魅力といえるでしょう。
もちろん、引き継ぎを利用せずに、新規で新しい番号を申し込むこともできます。
【特徴5】契約期間がない、または短い
格安SIMの最低契約期間はそれぞれの会社のプランによってさまざま。
データ通信(インターネット回線)のみのSIMの場合は、最低契約期間がないことが多く、音声通話とデータ通信が行えるSIMの場合は、最低契約期間がない、もしくは1ヶ月~12ヶ月程度の期間が設けられているのが一般的でしょう。
なぜ、格安SIMは安いのか?3つの秘密を解説
格安SIMには様々な特徴がありますが、なかでも価格の安さは目を引く特徴といえるでしょう。
そこで、ここでは、なぜ格安SIMは低価格で契約ができるのか、その秘密について解説します。
ネットワーク設備への費用を削減
繰り返しになりますが、インターネットや通話回線を持っているのはドコモ、au、ソフトバングの大手キャリアのみです。
そのため、格安SIMを提供する会社は大手キャリアから回線を借りてサービスを提供しています。
格安SIMを提供する会社はネットワーク設備を持っていないので、その設備代や土地代、メンテナンス費用なども不要です。
もちろん、ネットワーク設備のレンタル料を支払いますが、設備代や土地代、メンテナンス費用をまとめた費用よりも安いので、格安SIMを低価格にできるのです。
販売・営業のコストがかかっていない
格安SIMを提供している会社は、主にインターネットを使って商品を販売しています。
そのため、営業や店舗を確保するための費用、人件費がかかっていません。
また、格安SIMにはオプションやサービスの種類も少ないので、大手キャリアのような開発や保守といったエンジニアも多く雇わずにすみます。
必要経費が少なく事業規模が小さく保てるので、低価格を打ち出すことができるのです。
不要なサービス・オプションがない
格安SIMは必要なサービスやオプションを自分で選ぶことができます。
留守番電話機能やセキュリティなど必要だと思ったものだけ、追加料金を払って契約できるので、月額利用料金を安くコントロールすることも可能です。
格安SIMの4つのデメリット
安くて、サービスエリアにも制限がない格安SIMはメリットだらけのように感じるでしょう。
しかし、やはり格安SIMにもデメリットといえる部分があります。
ここでは、格安SIMの4つのデメリットについて解説します。メリットとデメリットの両方を確認して、自分に合っているのか検討してみてください。
【デメリット1】通信速度が遅くなることがある
格安SIMは大手キャリアからインターネット回線を借りることで安くサービスを提供しています。
一定数を借りている状態なので、さすがに大手キャリアに比べると利用できる回線は制限されるものです。
そのため、たくさんの人がスマートフォンを使う時間帯は通信速度が遅くなります。
回線が込み合う時間は動画やゲームなど快適に使えないので、人によっては不便に感じるでしょう。
普段からメールをする程度など、あまりスマートフォンを使わないなら問題になりませんが、目一杯楽しみたいという人は通信速度には注意する必要があります。
【デメリット2】店舗がないのでサポート対応が必要最低限
格安SIMは低価格を実現するために、インターネットで販売を行っています。
店頭販売はしていない会社がほとんどなので、SIMやスマートフォンについて問題が起きたり、疑問が沸いたりしてもサポートがすぐにできない可能性もあります。
人によってはサポートの有無が大きなデメリットになる場合もあるので、契約前にサポート体制についてはしっかり確認をしておきましょう。
【デメリット3】キャリアメールができない
大手キャリアには専用のメールサービスがありますが、格安SIMにはありません。
これまで高い頻度でキャリアメールを利用してきた人には不便かもしれませんが、Gmailなどは使用できるので、無料のメールアドレスでカバーすることをおすすめします。
ただ、格安SIMに移行する時は、今まで使っていた様々なサービスのアカウントを変更する必要があるので少々手間に感じるでしょう。
格安SIMに変える予定の人は、早めにGmailなど無料メールアドレスに変更して慣れておくことをおすすめします。
そうすれば、移行時に慌てることなく、アカウントの変更も最小限で済むでしょう。
【デメリット4】通話料が割高になる
格安SIMのデメリットとして通話料が割高な点があげられます。
そもそも格安SIMはデータ通信をメインに発展してきたサービスなので、もともと通話自体がオプションのような扱いです。
月額料金も通信のみより高く、通話料も国内通話が30秒で20円など割高な設定になっています。
ただ、前述した通り、LINEやSkypeのようなデータ通信で利用可能な通話アプリもあるので、これらを上手に利用することでスマートフォン代を安く抑えることはできるでしょう。
法人スマホでのSIM選びはコストよりも機能性を重視しましょう
格安SIMはインターネット回線のみ利用できるプランと、インターネット回線の利用と通話の利用ができるプランの2種類があり、メリットとして、そのどちらも料金が安いことがわかりました。
回線が混雑する時間帯にスムーズに繋がらないなどの多少の不便はありますが、通信料の月額料を押さえたい人にはとてもメリットが多いサービスといえるでしょう。
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