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格安スマホのデメリットとは?乗換え前に確認しておくポイントをご紹介
格安スマホには、月額料金が抑えられる、翌月にデータを簡単に引き継げるといったメリットがあります。
その一方でいくつかデメリットがあるため、事前に把握しておくことをおすすめします。
デメリットを認識したうえでサービスを選べば、格安スマホに対する不安を解消できます。
この記事では格安スマホのデメリットとそれをカバーする方法を解説していきます。
目次
格安スマホのデメリットとは?
格安スマホの魅力はその名の通りに安価でスマホを使えることですが、もちろんデメリットも存在します。
そのデメリットは、大手キャリアと呼ばれる三社における契約で存在する「あたりまえ」がない場合があることです。
その例として、使用料金の支払い方法がクレジットカードのみに限定される場合があること、通信速度が時間帯によって変わること、アフターケアの質が会社によってばらつきがあり、店舗が存在しない場合もあるため、電話越しの対応になってしまうことなどが挙げられます。
これらのデメリットをしっかりと確認したうえで、乗り換えを検討しましょう。
端末の種類が少ない傾向にある
スマートフォンにはさまざまな端末があり、それぞれに特徴的な機能がついています。
端末の種類が充実した大手キャリアと比べると、格安スマホの場合は端末の種類が少なくなってしまいます。
機能だけでなく、メーカーにこだわりがある方は、自分が求めている機種が格安スマホとして販売されているかを確認しておきましょう。
電話が使えない期間がある
スマホのキャリアを変更してもそのままの電話番号を使いたい場合は、MNP(モバイル・ナンバー・ポータビリティ)という制度を利用する必要があります。
これは格安スマホへ移行する場合でも利用可能です。
MNPの手続きは、まず利用中のキャリアで転出を申し出て予約番号を取得します。
そして移行先のキャリアにその番号を提示し登録手数料を支払い、申込みを完了することで継続して同じ電話番号が使えるようになるという仕組みです。
以前はMNPの転出・申込みの手続きをすると、現在使用しているSIMカードが使えなくなり、新たにSIMカードが届くまで電話やインターネットが使えなくなる期間がありました。
最近では、その空白期間はかなり短縮され、多くの格安スマホが即日MNPに対応できるようになっていますが、電話が不通となる期間については
移行先のキャリアへ確認しましょう。
支払い方法がクレジットカード決済のみの場合も
格安スマホ、格安回線、格安SIM、と呼ばれるサービスは、契約している回線の通信料金が安いのが特徴です。
そして格安スマホのサービスを展開している会社は、料金の支払方法がクレジットカード限定である場合が多くあります。
なぜかというと、使用料金の回収にかかるコストやリスクを軽減するためです。大手キャリアで銀行口座による決済が可能であるにもかかわらず、格安スマホで利用できないのは、利用者の立場から考えると不便に感じてしまうかもしれません。
充分なアフターサービスが受けられないことも
大手キャリアのサブブランドである格安SIMのなかには、実店舗を持ち、窓口で相談やアフターサービスに対応しているケースがあります。
一方、 大手キャリアのサブブランドを含む一部格安SIMは実店舗を持っていないために、窓口での相談やサービスに対応していない場合もあります。
実店舗がある格安スマホでもサービスは会社によって異なります。
たとえば新規契約から機種変更、契約内容の変更、修理受付、解約、支払いを行っている会社もある一方、他社からの乗り換えサービスにしか対応していない会社もあります。
初期設定も自分で行う必要がある
大手キャリアの場合、店舗で契約・購入してスマホを渡された瞬間から利用可能です。
しかし、格安スマホの中には、自分でSIMカードを挿入して接続情報を設定しなければならないケースが多くあります。
格安スマホであっても、店舗があり設定をしてから渡してくれるキャリアもあるので事前によく調べましょう。
通信速度が下がってしまう恐れがある
スマホを使用していると、月々の通信容量の契約分を超えてしまって速度制限を受ける場合があるかもしれません。
大手キャリアと比べると格安スマホは通信速度が低下しやすい可能性があります。
格安スマホのサービスを提供している会社が使用する回線自体は大手キャリアのいずれかと同じです。
しかしながら、大手キャリアから回線を借りてサービスを提供しているので、同時に回線に接続している人数によって通信速度が遅くなってしまう場合があります。
一般的には通信速度が遅くなる時間帯としては午前7~9時の通勤・通学時間帯、午後5~11時の帰宅する時間帯で回線が混み合うために通信速度が遅くなりがちなようです。
自宅にネット回線を引いている方は、帰宅後スマートフォンの回線を利用する頻度が少ないため影響は限定的ですが、いずれにせよ外出時に回線で困らない様に、各会社の通信速度、特に時間ごとの通信速度には注意して乗り換えるべきです。
例えば、平時に下り(ダウンロード)で27Mbps程度の速度が出ていても、トラフィックが混むといわれている18時台になると下りが5Mbps程度にまで通信速度が落ち込む回線もあります。
なお、5MbpsというのはフルHDの動画が視聴できる程度の通信速度なので、気にならない人にとっては逆に格安スマホはメリットの方が多いかもしれません。
LINEやメールでのサイト閲覧などには、そこまでの通信速度は必要ではないため大きな影響はなく使用できるでしょう。
アプリやサービスの通信速度の目安は次に説明します。
アプリやサービス別の通信速度
スマホで使用するアプリやサービスによって通信速度は異なります。
以下を目安として確認しておきましょう。
・LINEやメール:0.1~0.2Mbps
・サイト閲覧:1~2Mbps
・動画視聴:低画質なら0.3~0.6Mbps/中画質(SD画質)なら1~2Mbps/高画質(HD画質)なら2~3.5Mbps/超高画質(フルHD画質)なら3~5Mbps
※メール、サイト、動画の構造により増減します。
このように動画の視聴は通信容量を圧迫してしまいます。
そのため、通勤や通学といった外出先で動画視聴をするケースがある方は、大手キャリアか通信速度に定評のある格安スマホの会社で契約を検討することをおすすめします。
大手キャリアが提供するサービスが利用できない場合がある
一部の格安スマホは、大手キャリアが提供する以下のようなサービスが利用できない場合があります。
・キャリアメールが使えない
・キャリア決済が使えない
・キャリアが提供する災害伝言板が使えない
しかし、それぞれ対策があるので確認しておきましょう。
キャリアメールが使えない場合はフリーメールアドレスを活用
大手キャリアのスマートフォンから格安スマホに乗り換えると、今まで使用していたメールアドレスを引き継げなくなります。
大手キャリアで契約した携帯電話で使用できるメールのことを「キャリアメール」、大手キャリアが発行したメールアドレスのことを「キャリアメールアドレス」といいます。
格安スマホを提供している会社はキャリアメールアドレスを発行していないため、今までのメールアドレスを引き継げませんが格安スマホでもメールをする方法は存在します。
GoogleやYahoo!が提供しているフリーメールアドレスを活用することで、格安スマホであってもメールが可能です。
フリーメールアドレスを発行している会社のメールアプリを格安スマホにインストールすればメールの送受信ができます。
もちろん機能としてはキャリアメールと大きな違いはありません。
一部格安スマホならキャリア決済が利用可能
大手キャリアの場合、アプリやゲーム、音楽を購入する際の決済方法としてキャリア決済が用意されています。
キャリア決済で決済された金額は、利用料金と合わせて請求されます。
しかし一部格安スマホの場合、キャリア決済が利用できないケースがあるので注意が必要です。
ただし格安スマホのなかでも大手キャリアのサブブランドとして大手キャリアのシステムを採用している所や、独自のキャリア決済を用意している所があります。
キャリア決済を利用したい場合は乗り換える先がキャリア決済に対応しているかどうかを確認する必要があります。
災害時の伝言板はSNSなどを活用
災害が発生した場合、電話回線がストップする場合があり、これは大手キャリアにしても格安スマホにしても同様です。
電話回線がストップした場合であっても、大手キャリアは独自の災害用伝言版サービスを提供するため、安否確認につなげられます。
しかし、格安スマホの場合、大手キャリアが提供する災害用伝言板サービスを利用できません。
格安スマホの安否確認には各種SNSが提供するサービスやNTT東日本とNTT西日本が提供する災害用伝言板「web171」を活用しましょう。
年齢認証が出来ないため、使えない機能が出てくる場合がある
有名なチャットアプリであるLINEのID検索機能は青少年保護の目的で18歳未満は使用できないようになっていますが、一部の事業者を除き格安スマホだと認証をすることができません。
LINEのID検索は直接端末を見せる必要のあるQRコードによる友達登録と異なり、簡単に連絡先を交換できる手段なので利用できないと一手間かかる場合があります。
現在大手キャリア端末を使用している方は、その端末を使用しているうちに認証を通しておくことをおすすめします。
そうすることで格安スマホに移行してもアカウントを変えなければ影響はありません。
家族割が用意されていないと料金が高くなってしまう
格安スマホは各会社にそれぞれ特色があり、各会社があらゆる形で安くしようとしているのが魅力で自分にあったプランを探すことができます。
しかし、会社によっては家族割引が使えない場合もあります。
家族割が使えないことで、当初予定していた使用料を上回ってしまう恐れがあるので、家族割を用意している会社かどうかの事前確認が大切です。
デメリットからみる格安スマホの選び方
格安スマホには事前に把握しておくべきいくつかのデメリットがありました。
これらのデメリットを念頭に置いたうえで、格安スマホを選ぶ際のポイントを紹介します。
通信速度から選ぶ
各社が発表している通信速度に加えて、SNSやインターネットでの口コミを確認してみましょう。
通信速度は場所と時間、端末によって変動されるため、各社が発表している通信速度はあくまで目安として捉え、実際に全国で使用している人の口コミをチェックするのがおすすめです。
運営会社から選ぶ
さまざまな会社が格安スマホを提供しています。
そのため、「どこが運営しているか」から格安スマホを選ぶというのもひとつの方法です。
運営会社が大きい場合、実店舗を展開している可能性があり、後から契約内容を再確認したい時や不明点を聞きたい時などにも満足いくアフターサービスを受けられるかもしれません。
一方、運営会社が小さいとサービスの提供が終了する恐れがあります。
サービスの提供が終了してしまうと電話が使えなくなってしまうので、運営会社は入念に選びましょう。
高速/低速モードがアプリで切り替えられるかで選ぶ
総務省の「電気通信市場の分析結果」によれば、大手キャリアとの契約における不満点として「月額利用料金が高い」と答えた人が最多で68.9%となっています。
このことから格安スマホに乗り換えた際は料金が抑えられることに期待している人が多いことが推測されます。
格安スマホの利用料金を抑えるには無駄なデータ通信をしないことが大切です。
そのためには、高速通信と低速通信とを使い分けることが効果的です。
スマホを使っていない時は低速通信に、動画閲覧、サイト閲覧時には高速通信にといったように、用途に応じてデータ通信をセーブしましょう。
切り替えはアプリがあれば簡単に高速/低速モードができるため、アプリで管理できる格安スマホを選びましょう。
格安スマホのデメリットを事前に把握しておこう
格安スマホは大手キャリア端末と比較して安いというメリットの代わりに様々なデメリットが存在します。
会社によっても提供するサービスが異なりますが、こういったデメリットには対策や解決方法が存在します。
プラン内容をしっかりと吟味することで自分にあった格安スマホを手に入れましょう。
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