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格安SIMは通信速度が遅い?格安SIMと通信速度の関係を解説します
月々の通信費を節約しようと格安SIMに変えたものの、通信速度が遅くてストレスを感じているという人はいませんか?
格安SIMは大手キャリアからインターネット回線を借りているので利用できる回線が少なく、通信速度が遅くなることがあります。
本記事では、格安SIMの通信速度が遅い理由や仕組みについてまとめました。
なぜ通信速度が関係するのか、対策についても知りたいという人はぜひ参考にしてみてください。
格安SIMは大手キャリアからインターネット回線を借りている
格安SIMの通信速度が遅い理由を理解するには、そもそも格安SIMとはどういった仕組みになっているかを知る必要があります。
本来、SIMサービスを提供する会社はインターネットや通話回線を利用できることが前提です。
しかし、基本的にインターネットや通話回線を持っているのは、ドコモやau、ソフトバンクといった三大キャリアのみです。
そのため、格安SIMを提供する会社はインターネットや通話ができる回線を三大キャリアからレンタルしてサービスを展開しています。
そういった事情からサービスエリアは三大キャリアと同じですが、借りている回線数は格安SIMの会社ごとに違いがあるので、使用者の数や場所などによっては回線が混雑し、通信速度が遅くなる場合があるのです。
ちなみに各会社でデータ通信速度を公表していますが、理論上の最大値で計算しているので実際に使う時は多少遅くなる可能性があります。
公表されているデータ通信速度は実効速度として保障されているわけではないので注意が必要です。
なぜ格安SIMの通信速度は遅い?4つの理由
格安SIMの通信速度が遅い理由として考えられるのは下記の4つです。
・時間帯や場所によって回線の混雑が発生する
・契約プランの月間データ容量を使い切った場合の速度制限
・格安SIMの会社が使っている環境の悪さ
・スマートフォン本体が劣化している
現状、通信速度の遅さではユーザー側でできる対策は少ない状態です。
しかし、理由を知ることでストレスが軽減し上手に格安SIMを利用できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
時間帯や場所によって回線の混雑が発生する
格安SIMは大手キャリアから借りた回線を利用者の間で分け合って使う仕組みです。
そのため時間帯や場所によって回線が混雑し、データ通信速度が遅くなる場合があります。
道路でいう渋滞の状態なので、場所を変えたり時間帯を変えたりすることでスムーズに通信ができる場合もあるのです。
例えば、下記のような時間帯がもっとも通信速度が遅くなる可能性があります。
・朝7時~9時まで:通勤や通学時の利用者の増加
・12時~14時まで:会社や学校の昼休み中の利用者の増加
・17時~19時まで:会社や学校の帰宅ラッシュ時の利用者の増加
・21時~23時まで:自宅でスマートフォンを使用する利用者が多い時間帯
通勤・通学や帰宅時は電車内などで利用する人が多いため通信速度が遅くなる傾向があります。
同じ理由で昼休みや帰宅時、夜のゆっくりできる時間帯などはスマートフォンを利用する人が増えるのです。
そもそも格安SIMサービスを提供する会社は、人件費や設備投資を極力排除して低価格を実現しています。
大手キャリアから借りる回線を増やせて時間帯や場所の速度問題に対応すると、現状の格安といわれるSIMサービスを維持することは難しくなるでしょう。
そのため、低価格を魅力に感じているのなら回線混雑時には多少ストレスがあることも理解して契約するようにしましょう。
契約プランの月間データ容量を使い切った場合の速度制限
基本的に格安SIMは契約するときに選んだプランによって月額のデータ容量が決まります。
格安SIMの月間データ容量は、大手キャリアに比べると少なめに設定されていることがほとんどです。
月間データ容量を使い切ったからといって利用できなくなるわけではありませんが、通信速度はかなり遅くなるのでインターネットをよく使う人は最初からデータ容量が多いプランを選ぶことをおすすめします。
格安SIMの会社が使っている環境の悪さ
格安SIMの通信速度が遅い理由のひとつとして考えられるのは、サービスを提供している会社の電波状況の悪さです。
格安SIMと大手キャリアとを繋ぐ通信設備にPOIという機能がありますが、このPOIの状況が良くないと通信速度が遅いという問題が発生します。
これは契約会社側の問題なので利用者側はなにもできませんが、何をやっても通信速度が改善しない場合は契約会社から考え直す必要があることを覚えておきましょう。
スマートフォン本体が劣化している
格安SIMの通信速度には、インターネット回線の問題以外に使用しているスマートフォン本体の状態も関係します。
スマートフォン本体が故障していたり劣化していたりすると通信そのものに影響を与えるからです。
再起動することで改善するケースもありますが、機種が古いなどの原因でたびたび通信速度に問題が起こるようなら買い替えることも考えましょう。
通信速度が遅い場合の5つの対処方法
格安SIMの仕組みと通信速度が遅くなる理由について解説してきました。
回線混雑やSIMサービスを提供する会社自体の問題はなかなか個人で改善することは難しいですが、そんな状態でも多少の対策はできます。
ここでは通信速度が遅くなる理由の対処方法を5つまとめてみました。
通信速度の遅さでストレスを感じているようならぜひ試してみてください。
【対処方法1】インターネット回線が混雑する時間帯を避けて利用する
格安SIMだとどうしても利用できる回線には限りがあります。
これは安さの秘密でもあるので、回線混雑による通信速度の遅さがストレスになるという人は、大手キャリアと契約する必要があるでしょう。
契約会社を変えたくないのなら、利用者が集中する時間帯は通信を避けて利用することでストレスを軽減することをおすすめします。
スマートフォン本体にダウンロードして動画や本を楽しめるサービスもあるので、混雑時にはインターネット回線を使わない賢い楽しみ方を探してみるのもよいでしょう。
【対処方法2】場所を移動して通信してみる
利用者が多い場所ではデータ通信速度が遅くなるケースがあります。
また、トンネルや地下、高層階、動いている電車やバスの中など通信速度が安定しない場所もあります。
そういった状態の時は、電波が届きにくいだけということもあるので場所を移動してから再度通信を試してみるようにしましょう。
案外少し移動しただけで改善することもありますよ。
【対処方法3】公衆無線Wi-Fiを利用してデータ容量を抑える
通信速度が遅くなる理由として、月間データ容量について解説しました。
月間データ容量は契約プランによっても変わりますが、なるべく速度制限がかからないように自宅や仕事場やカフェなど普段行く先でWi-Fiのサービスが使えないかチェックしておくこともおすすめです。
最近では様々な場所でWi-Fiサービスが使えるようになっているので、上手に使えば月間データ容量を抑えてインターネットが楽しめます。
ただ、Wi-Fiサービスは提供している場所のネットワーク設備によるので、通信速度がよくなる保障はありません。
また、大手キャリアが提供している公衆無線LANは格安SIMでは使用できない場合もあることも知っておきましょう。
【対処方法4】スマートフォンの設定で通信速度が変わることがある
スマートフォン本体の設定で通信速度に変化があるケースもあります。
通信速度が遅い理由がわからない場合は、電源のオン・オフを試してみたり、データ通信のオン・オフを試してみたりするようにしましょう。
また、格安SIMに限りませんが、使っていないアプリを終了したり自動更新を行わないようにすることでデータ通信量を抑えたり、通信速度を上げたりできる可能性もあります。
位置情報など特定のアプリでしか使わない設定は、使う時だけ有効にするとよいでしょう。
スマートフォン本体の故障や劣化によって通信速度が変わるケースがあるので、必要なら買い替えも検討してみてください。
【対処方法5】契約している格安SIM会社の料金プランを変更する
月間データ容量は契約している格安SIM会社の料金プランによっても変わります。
外出先で社用PCなどを使うときに近くにWi-Fiサービスがなかったり、使用できなかったりする場合でも、月間データ容量が多い料金プランを選択していれば速度制限がかかりにくいでしょう。
社用PCで格安SIMを利用しているのであれば、通信速度にストレスを感じることなく使うために料金プランを見直すことも方法の一つです。
格安SIMは利用状況を考えて契約を検討しよう
利用者の増減や時間帯、場所、料金プランなど通信速度が遅くなる理由には様々なものがあります。
利用する時間帯や場所を変える、料金プランを変更する、スマートフォン本体の設定や電源のオン・オフを行うなどで多少の改善は可能です。
ただ、どれも通信速度を改善する小技であって完璧に改善することはできません。
格安SIMはその安さと手軽さが魅力の商品なので、大手キャリアと同じことができるとは限らないことも覚えておきましょう。
自分のスマートフォンの利用状況をしっかり考慮したうえで格安SIMを選択するのなら、ストレスなくお得に利用できるはずです。
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