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格安SIMと大手キャリアのSIMの違いとは?

格安SIMと大手キャリアのSIMの違いとは?

今や日常生活の必需品となっているスマホやタブレットですが、その利用料金の高さに悩む人も少なくありません。

格安SIMはその料金を安く抑えられると人気が高まっています。

しかし、実際のところ大手キャリアのSIMとどのような違いがあるのか気になるところです。料金は安いけれどサービスが良くなければ契約後に後悔するかもしれません。

ここでは、格安SIMと大手キャリアのSIMの違いについて解説します。

格安SIMと大手キャリアSIMの最大の違いは料金

SIM(SIMカード)はスマホなどの端末に装着する小さなICカードで、電話番号・メールアドレス情報に契約者(利用者)の認識番号などが記憶されています。

格安SIMの事業者(MVNO)は大手キャリア(NTTドコモ・KDDI・ソフトバンクなど)が構築・維持管理している通信設備を間借りしています。

設備投資や維持費、人件費などがかからない分、安い料金でサービスを提供できます。

一方、大手キャリアSIMは大手の強みを最大限活かした多様なサービスを提供していますが、料金が高く契約期間の縛りもあるなどのデメリットも存在します。

格安SIMが普及した理由も大手キャリアの料金が高いのが大きいところです。ここからは料金や次にあげた点から2つの違いについて解説します。

● 利用料金とプラン
● 通信速度
● 契約期間
● 取り扱っている端末の種類
● メールやSMSサービス
● 実店舗やサポート体制
● 決済方法

格安SIMは料金が安いが大容量プランは要注意

格安SIMはその名の通り料金が格安で、月額の基本料金は大手キャリアの平均的な料金の半額から3分の1程度です。

大手キャリアで割引率が低めの少容量(1〜20GB)のプランを選ぶ場合は格安SIMがかなりお得です。

格安SIMのプランは利用容量ごとに細かく分けられていますし、音声通話(電話番号付き)SIMとデータSIM(アプリでの通話は可能)によっても料金が異なります。

特に、仕事などで通話をたくさんする人は電話番号が設定できる音声通話SIMが必要です。データSIMだけでは、電話番号がないため支障が出ます。

さらにSMSなどのオプションをつける場合は100〜200円程度かかります。このように本当に必要なものだけをオプションにつけられるシンプルなプランを選びたい場合は格安SIMがおすすめです。

40GB以上など大容量プランの場合は大手キャリアでも割引特典が多いため、付随するサービスの内容なども含めてどちらが自分に適しているかしっかり確認することをおすすめします。

格安SIMは料金プランがシンプル

格安SIMは料金が安いのに加えて、プランがシンプルというのも特徴です。大手キャリアの場合、基本料金以外にも各種オプションやサービスが用意されています。
一方、格安SIMは一般的に「音声通話用SIM」か「データ用SIM」かを選び、それに応じたGB数を選ぶだけとシンプルな料金プランになっています。

通信速度は大手キャリアが速くて快適

通信速度や通話品質は格安SIMより大手キャリアの方が優れています。自社の通信ネットワークを利用しているため、好きなように使えるからです。

一方、格安SIMは大手キャリアのネットワークを間借りしていますが、大手キャリアSIMと同じように使えるわけではありません。格安SIM事業者が大手キャリアに払っている賃貸料によっても変わってきますが、サービス品質には差が生まれます。

平日のお昼や夕方・夜間など多くの人がネット接続している時間帯は回線が混みやすいものです。そうした時間帯に格安SIMで長時間の動画再生や頻繁に通信が必要な大容量オンラインゲームなどを利用する場合は、通信速度が遅くてストレスを感じる人も多いでしょう。

メールやSMSのやりとり、Webサイト閲覧などがメインの使い方であれば、格安SIMでもスムーズに使えます。

格安SIMの契約は期間の縛りがゆるい

大手キャリアの契約は2年自動更新プランがほとんどですが、格安SIMの場合は最低利用期間が1年というプランが一般的です。

大手キャリアの自動更新プランは、契約期間が満了しても解約手続きがされない限り自動的に新しい契約期間が始まります。契約更新期間以外の解約には違約金(20,000円程度が一般的)がかかります。

一方で格安SIMで設定されている最低利用期間は、定められた期間を経過すると契約の縛りはなくなります。つまり、最低利用期間が1年の場合は、13ヵ月目以降は他社に乗り換えても違約金はかかりません。

好きなタイミングで乗り換えたい人には、格安SIMがおすすめです。

最新iPhoneをお得に使いたいなら大手キャリア一択

大手キャリアでは最新の端末がつぎつぎと発売されており、格安SIMは事業者で販売している端末はそれほど数が多くありません。

特に最新モデルのiPhoneをお得に、いち早く使いたい人は大手キャリアがおすすめです。格安SIMで最新のiPhoneを使うためには、Appleの公式ストアからSIMフリーの端末を購入するしかないからです。

その場合、お得に手に入る大手キャリアとは違い、正規価格でしか購入できないので注意が必要です。

型落ちのモデルであれば、格安SIMの方が安く手に入る可能性が高いでしょう。また、 SIMフリー端末を用意すればどこの格安SIMでも利用できます。大手キャリアもSIMだけ契約すれば利用可能です。

ただし、格安SIM事業者ごとに対応できる端末は異なるため、各事業者の公式サイトなどで動作確認端末を確認しましょう。

最近は大手キャリアでも機種を購入時に端末をSIMフリーにするケースも増えています。もし、今使っている端末がすでにSIMフリー端末ならば、格安SIMへの乗り換えもスムーズです。

格安SIMではキャリアメールが使えない

大手キャリアでは、それぞれのキャリア名が入ったメールアドレスが使用可能ですが、格安SIMでは使えません。

ただし、最近は大手キャリアの格安プランもキャリアメールが使えませんし、GmailやYahooメールのようなフリーアドレスを使用すれば特に困ることはありません。

逆にキャリアメールをメインに使っていると、乗り換え時にさまざまなサービスに登録しているアドレスを1つ1つ変更しなくてはならないため、面倒に感じることもあるでしょう。

また、LINEなどのSMSをよく使う人が格安SIMを選ぶ場合、SMSはオプションになります。とはいっても、月額料金は100〜200円くらい上乗せされるくらいですので、大きなデメリットとは考えられません。

大手キャリアではキャリアメールもSMSも全て利用可能ですが、キャリアメールは乗り換え時に不便だから使わない人や、メールよりもSMSやTwitterやInstagramなどのSNSのやりとりがメインの人にとって、料金が高い分あまりメリットは感じられないでしょう。

キャリア決済が使えない

格安SIMではキャリアメールが利用できないのと同時に、大手キャリアが提供しているキャリア決済が利用できないケースがあります。

ただ、ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルや、auのサブブランドであるUQモバイルなどは、キャリア決済に対応しています。

いざという時にすぐ対面で相談できる実店舗が多いのは大手キャリア

端末の使い方がわからない、故障したかも、というときはすぐに相談に行ける実店舗が近所にあると安心できるという人も多いでしょう。

実店舗が多いのは断然大手キャリアです。また、電話やメールでのサポートを受ける場合も、受付時間やスタッフ人員など体制が整っているのは大手キャリアです。

格安SIMの場合は実店舗がなかったり、実店舗があっても店舗数が少なく、相談はオンラインや電話の場合が多いです。対面での相談を希望の場合は大手キャリアを選ぶ必要があります。

格安SIMのサポート体制に関しては、別料金となってしまいますがモバイル保険に入っておくと安心です。自然故障や破損などが起こった場合、保険に入っておかないと高額な修理費を自己負担する必要があります。

モバイル保険は大手キャリアでも加入者は多く、端末に対する保険ですから保険料自体は格安SIMも大手キャリアのSIMもほとんど変わらないでしょう。

利用料金をクレジットカード払いにしたくない人は大手キャリアがおすすめ

利用料金の決済方法は、大手キャリアが口座振替・店舗支払・コンビニ支払・クレジットカード払いなど多様である一方で、格安SIMはクレジットカード払いが主な決済方法です。

利用料金をクレジットカード決済以外の方法で払いたい人は、格安SIMより大手キャリアの方がおすすめです。

ただし、一部の格安SIMでは口座振替などに対応している可能性もあるため、気になる事業者がある場合は確認してみましょう。

格安SIMと大手キャリアどちらがメリットが大きいかで選ぶのがおすすめ

格安SIMがおすすめなのは、携帯電話料金を安くしたい、気が向いた時に乗り換えたい、自分にぴったりなプランやサービスを選びたい人で、各事業者のサービスの違いを自分で調べられる人です。

一方、大手キャリアがおすすめなのは、高画質動画や大容量オンラインゲームが好きで、対面でのサポートが安心な人、仕事で長い通話を頻繁に行う人、最新の iPhoneをいち早くお得に使いたい人です。

格安SIMと大手キャリアでは、メリットとデメリットがほとんど逆です。

今回ご紹介した格安SIMと大手キャリアのSIMの違いから、自分にとってどちらを選んだほうがメリットが大きいのかよく考えて選ぶことをおすすめします。

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