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コスト削減で得られる効果とは。方法やポイントを紹介します
コスト削減の効果は経費削減だけでなく、社内全体に余裕が生まれ、最終的には業務の質改善も見込めます。
本記事では効果がどのように現れ、それぞれどんな影響をもたらすのか、詳しくご紹介します。
目次
コスト削減で得られる4つの効果とは?思わぬ副効果も得られる!
コスト削減の目先の目標は「経費削減」ですが、経費削減のほかにも、企業にとってよい効果をいくつかもたらす場合があります。
ここでは経費削減で得られる効果について解説します。
コスト削減への気が進まない方は、ここでコスト削減について少し考えてみてください。
純利益が上がって企業の利益につながる
コスト削減を行った結果、一番わかりやすく浮き彫りになるのが企業の純利益増加です。
純利益は最終的に会社に残るお金のこと。
さまざまな要素で得られる利益を足し、そこから経費や税金分を引いた額が純利益です。
つまり、コスト削減によって経費が減ると、純利益は上がります。
コスト削減の成功例はさまざまで、単に営業にかかる費用を工夫して削減したり、業務効率化を図って残業代を削減したり、コピー用紙や事務備品を節約したり成功例は多岐にわたります。
実際に大きな成果をあげた企業の例では、紙のマニュアルを全て電子化し、コピー代を数億円規模で削減したり、梱包から発送までの流れを自動化し、安定した質のサービス提供と効率化、人件費削減をもたらしたり。
業種によって実施できる対策は大きく異なるので、自社で改善できそうなポイントはないか探ってみてください。
社員が報酬を獲得できる可能性が上がる
単純に純利益が増えただけでは、社員に対してあまり影響が見られません。
しかし経営側がこの増加分の一部を社員の賞与に反映させた場合、社員は受け取れる給料総額がアップします。
自分たちが変化に対応し、コスト削減を頑張ったおかげで給料が増えたとなると、社員のモチベーションも比例して増加。
結果的に仕事に向き合う姿勢が変わる可能性があるのです。
仕事に余裕が生まれる
企業の純利益が増えると、経営に余裕が生まれ、最終的には社内全体の仕事に余裕が生まれます。
忙しくて今までは考えられなかった部分について考える時間ができ、環境や効率がさらに上がっていくことも。
余裕が生まれた分、新しいことに挑戦する時間と金銭が確保できました。
これが次段の「新サービスの発生」です。
仕事に余裕が生まれると従業員エンゲージメントを高められる
仕事に余裕が生まれ、従業員のワークライフバランスが充実することで、従業員エンゲージメント向上が期待できます。
従業員エンゲージメントとは、従業員が自社を信頼・貢献しようという意欲を意味します。
コスト削減によって余裕が生まれ、プライベートが充実することで、会社への信頼も高まり貢献しようという意欲も高まります。
その結果、離職率低下が期待できます。
離職率が低下すれば求人広告掲載の回数を減らせ、求人にかかるコストを削減できます。
新設備への資金投資や新サービスが発生する
余裕ができると企業はどんどん成長していきます。
例えば営業効率を格段に向上させる新設備を導入し、新設備のおかげで浮いた時間を新サービスの考案にあてるなどです。
設備にお金をかけると、今まではなかった時間が新しく確保できる場合があります。
こうして会社全体で余裕が繰り返しサイクルしてまわっていけば、企業価値もどんどん上がっていくのです。
コスト削減を成功させるためには?成功のための3つの大事なポイント
コスト削減によって、企業がどんどん活性化していくイメージが掴めました。
しかしコスト削減で一番難しいのは、一番最初にコスト削減を実施するタイミングです。
基礎さえ掴めれば次々に課題が見えてくるので、まずは第一歩を踏み外さないように、しっかりコツを掴んでおきましょう。
本当に不要な無駄を見極める
コスト削減を実施する際、ネットや書籍の情報を参考にし、着手するポイントや規模感をそのまま鵜呑みにすると、失敗に終わる確率が高くなります。
コスト削減を成功させるためには、コスト削減の項目が本当に無駄なのか、不必要なのかをしっかり見極めるのが重要。
着手する項目を間違えると、必要な部分を削る結果になり、業務に支障をきたす可能性もあるのです。
無駄な項目を見つけるには、より多くの社員から意見や要望を集めてみてください。
変えられそう、要らない部分は、多くの社員が同様の意見を抱えています。
1人で悩まず、さまざまな人に意見を聞いてみましょう。
大きな部分から手を付けない
一番多い失敗は、最初から大きな成果を達成しようとしてしまうこと。
結果ばかりを重視して過程や周囲の状況に配慮ができないと、その企業に合ったコスト削減の対策が実施できません。
またコスト削減は上手くいかない方が多いので、小さなことから少しずつ積み重ねていくのが正攻法なのです。
また個人のコスト削減のスキルだけではなく、会社全体でコスト削減にチームとして取り組めるかも重要な要素です。
協力する人数が多くなればなるほど、コスト削減の成果も大きくなります。
現場の意見からヒントを見出す
コスト削減を成功させるためには、現場で働く社員の協力が最重要です。
例えば社用携帯のプランを見直し、機能の少ない端末から高性能のスマートフォンを導入。
これによって営業の効率化と通信費削減を図ろうとする場合、社員が新しいスマートフォン端末の操作を学び、慣れるための意識が必要です。
またプラン導入の際に、社員の要望を聞き入れると、より受け入れやすくなります。
コスト削減を実施する際は、実際に現場で働く社員の負担が大きくなることを、しっかり配慮しておきましょう。
コスト削減の実例!通信環境の見直しでリモートワークを実現できる?
削減できるコストはさまざまですが、社員にもプラスになるのがオフィスコストの削減です。
これは最新のIT技術を導入し、自宅からの勤務を可能にし、不要なスペースを無くす方法です。
実際に当社が提供する「Dialpad」は、インターネットにつながっていれば、スマホなどの端末でオフィスの固定電話を受電出来るサービスです。
コスト削減と同時に、社員の私生活を応援する働き方改革が実施できると、社員のモチベーションも高まるでしょう。
コスト削減で企業が活性化する!企業に追い風をもたらすコスト削減
コスト削減の成果は、まず経費削減による純利益増加が明確に出ます。
それに続いて、業務効率の改善や、社員の満足度増加、金銭的・時間的な余裕の創造、新サービスの導入と続きます。
また社内に余裕が生まれるので、提供するサービスの質が大きく改善する場合も。
小さなコスト削減でも、サイクルを繰り返すうちに大きな結果として現れ、さらに規模の大きなコスト削減に取り組めるようになるでしょう。
今回ご紹介した成功のためのポイントを参考に、コスト削減を実施してみてください。